2010年12月27日

太秦〜冬の京

 京都の太秦は、これまで通り過ぎるだけだったのですが
一度訪れたいと思っていたので、昨日は嵐電の 太秦広隆寺駅で
降りました。駅前が太秦(うずまさ)の 交差点で、目の前に
広隆寺がありました。

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 太秦(うずまさ)・・・実際に「太秦」の標識を目にすると、
これを何で「うずまさ」と読むんだろう〜?と、改めて感じました。

 とにかく秦(はた)氏の縁の地であることは間違いがない
ようです。秦氏は、百済か新羅から来たという説が有力で、
当時の淀川の治水工事を行ったり、養蚕や機織、そして
土木などの技術を発揮して実力を持っていたようです。

 世阿弥の「風姿花伝」の中で、能の創始者として著され
れているのが秦氏の有力者であり、聖徳太子の右腕とも
言われた秦河勝(はたのかわかつ)です。河勝が聖徳太子
から賜ったのが、広隆寺の弥勒菩薩像だそうです。

 河勝は、播磨国坂越(現在の赤穂市)で晩年を過ごし、
そこで没するのですが、一説には蘇我入鹿の迫害に遭って
坂越に逃げたとか、流刑にあったとか・・・。坂越には河勝を
祭神とする大避神社があり、坂越に浮かぶ生島には秦河勝
の墓があります。


  
 広隆寺の境内です。年末で観光客も疎らで、静かでした。

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 広隆寺の本堂・上宮王院の裏の庭、冬の柔らかい陽射しに
照り輝いていました。

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 霊宝殿には、弥勒菩薩像や十二神将像など、国宝や重要
文化財が展示されていました。

 *

 一昨日は、東山と嵐山にも足を運びました。四条大橋東詰の
南座です。

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 八坂神社前のローソン、シンボルカラーのブルーではないので
珍しい光景です。

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八坂神社は、初詣の準備中でした。

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円山公園も人影も疎らで静かでした。

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知恩院、夏は素通りしましたが、今回はこの門をくぐりました。

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この階段、いつ来ても圧倒されます。

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知恩院からブラブラ歩いて、道なりにカーブを曲がると
平安神宮の大きな鳥居が見えて・・・この光景が大好きです。

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 平安神宮の鳥居前から、南禅寺方面の眺め、これも
私のお気に入りの 景色です。

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平安神宮で、古いメダルの販売機を見つけました。

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パノラマ・モードで撮った平安神宮・・・

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 いつもは南禅寺から哲学の道を歩いて銀閣寺まで行くの
ですが、かなり寒く、また太秦に行く予定だったので、今日の
東山散策はここまで。川端に出て賀茂川沿いを四条まで
歩きました。

 先斗町の上にぽっかりと雲が・・・

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 そして太秦を後にして嵐山へ。ここは観光客が多く、
渡月橋辺りは凄い混雑していました。

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posted by student at 21:34| 日記