2009年03月31日

3月31日

 阪神電車の三ノ宮駅です。

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 阪神なんば線が開通して近鉄と線路がつながって、
先週から近鉄奈良まで直通運転が始まりました。

 JR西日本が宣伝している三都物語は、京都、大阪、神戸で、
奈良が入っていませんでしたが、やっと神戸ー奈良間が
乗り換えなしで行けるようになりました。

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 昨日の夕方、最寄り駅の近辺で、日用雑貨や食料を両手に
持ったグループをよく見掛けました。三菱重工や川崎重工の
寮が近くにあるので、4月1日に入社する新入社員が前々日に
入寮して、新しい生活の準備をしているようです。

 大学を出て就職した時、私は前日の3月31日に入寮
しました。新潟の大学の下宿から一旦神戸の実家に戻って
そして大阪の本社の近くの寮へ・・・。本社研修の半月間は
2人部屋に3人、近くのコンビニによく通いました。
その後、奈良の工場の寮に移って技術研修を半月受けた後、
千葉の研究所に配属されて、千葉・柏の寮へ。すぐに
栃木の工場での1ヶ月の研修があって・・・3ヶ月ほどの
間に、新潟、神戸、大阪、奈良、千葉、栃木そして千葉と
転々として、朝の目覚めの時に、「ここは何処だっけ?」と
何度か記憶を彷徨ったことがありました。

 明日の朝は、駅や電車の中で、新入社員の姿を見掛ける
ことだろうなあ〜と思います。そして先週卒業した同期の
6人が明日、初めての勤務校に赴任して、教師としての
歩みをスタートします。

posted by student at 06:41| 日記

2009年03月23日

学位記授与式

 今日は学位記授与式、9時半から講堂でスタートです。

 2年前は1年間毎朝通っていたのですが、最近は平日に
嬉野台のキャンパスに行くことがなかったので、うっかり
通勤の渋滞に巻き込まれてしまいました。

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 10分掛かって1キロしか進んでいません。 

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 自宅を出て30分経っても4キロ、やっと垂水区から西区へ・・・
まだ渋滞しそうな処が何箇所かあるので、高速道路に
入りました。淡路鳴門自動車道の布施畑インターです。

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 うっかり左に進むと、次は淡路島です。

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 神戸西インターから山陽自動車道で、小野三木
インターまで。高速を使ったので間に合いました。

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 講堂の前では、10時半を過ぎる頃には、出待ちの
学生の姿が増え始めました。続いて学部の修了式も
あるので、講堂前は、結構賑やかになってきました。

 教育内容・方法開発コースの最後の修了生が
学位記を授与されて、講堂から出てきました。

今年修了するのは、長期履修生で、私を含めて
同期で入学した内の3分の2は、すでに昨年度、
修了しています。後輩がいないので、一足先に
修了した同期一同からの花束を渡しました。

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 コースの授業でよく使った教室、言語棟6階の
626教室で、改めてコースの学位記授与式が持たれ
ました。 

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 コース長の先生から、ひとりひとりに学位記が
手渡されました。

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 修了生が6名に先生方が6名、それに私を入れて13名、
和やかな雰囲気で・・・

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 お世話になった先生が4月から他大学へ転出され
ます。お祝いの花束を学生一同から贈りました。

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 3年前にコースのオリエンテーションを受けた部屋で
記念撮影、思い出深い教室のひとつです。

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 そして言語棟の正面で記念撮影、
 
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 教育内容・方法開発コースの最後の記念写真に
なりました。

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 学位記授与式のページをつくりました。このサイトの
トップページからリンクしていますので、ご覧下さい。
posted by student at 18:04| 日記

2009年03月22日

ピアノの画家〜加古隆

 私のもっともお気に入りのCDの1枚です。

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 加古隆というピアニストのCDです。このCDのタイトルは
「Poesie」で、一曲目がポエジー(グリンスリーヴス)と
いうイギリスの民謡で、これはかなり以前にニッカウイスキー
のTVコマーシャルに使われた曲です。

 加古さんの音楽との最初の出遭いは、ベートーヴェンの
交響曲「運命」のLPだそうで、クラシック音楽を聴くのが
好きで東京芸大の作曲科へ進んだのですが、その後ジャズに
傾倒して、ジャズへの道も考えたそうです。結局、恩師の
三善晃さんの勧めで現代音楽の作曲の道に進んだそうです。

 イギリスの民謡グリンスリーヴスをモチーフにした
このポエジーをきっかけにして加古さんはシンプルな
メロディーの大切さを再認識したそうで、私が聴くCDは、
この転換期以降の作品や演奏ばかりです。

 ポエジーと前後して、画家パウル・クレーの12枚の絵の
印象をもとにした12曲を収めたCD「KLEE」です。

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 建築家の安藤忠雄さんを迎えてコンサートを行なったり、
絵画や文学、ダンスや建築といった音楽以外の芸術との
コラボレーション作品もあったりと、ピアノの画家と
言われているピアニスト…

 もうすぐ放送されるNHK教育テレビの新日曜美術館で
取り上げられる中原淳一は、加古隆の岳父となるそうです。
posted by student at 08:13| 日記

2009年03月21日

blog(ブログ)

 blog(ブログ)…ブログはWeb(インターネット)上で公開
されたlog(記録、日誌)、Web_log(Web日記)→blog
というのが、わかりやすい説明です。でも元々の語源は、
WebのURL(ホームページのアドレス)を覚書と共に記録する
という「Webを記録(log)する」というニュアンスを
意味する言葉だったそうです。

 私が書き綴っているblogも約3年になります。更新が
毎日ではありませんが、月に2桁(10回)以上は更新
していることになります。その時々に見た光景をもとにした
ものが中心で、できるだけ画像を入れるようにしています。

 一番の利用者は…、私自身だと思います。
「昨年の今頃は…」、「確か一昨年の真夏に…」と、記憶
の糸をたぐるのに便利です。今年の桜の開花は早いですが、
blogを遡れば、3年前は4月の10日過ぎに満開だった
ようです。

 古いblogの記事を見返すが面倒な時があるので、
過去blog一覧表をつくりました。すでに私のサイトに
新しいボタンやメニューをつくって、過去blog一覧表の
ページにリンクできるようになっています。

 目にした光景だけではなくて、その時々に感じたこと、
考えたこと、考えさせられたことなども書き綴っている
ので、過去blog一覧表のページをつくりながら、思い出に
耽ってしまって、結構時間が掛かってしまいました。

 ほんとうは、1つ1つの記事にリンクを付ける予定
だったのですが、HTMLのテキストの検索と置換の機能が
うまくできずに、面倒になって月ごとのリンクになって
しまいました。テキストの検索や置換、分割や結合を
使ってスクリプトの編集をすることを最近はしなくなって
しまったので、スキルがだいぶ低下してしまったようです。
考えれば、プログラムを作成したり、スクリプトを書いたり
してCUIベースでデータやテキストを処理することが稀に
なって、マウスを使ったExcel等でのGUIで処理をすることが
ほとんどです。


posted by student at 06:03| 日記

2009年03月19日

感性フラクタル次元解析

 感性フラクタル次元解析…、これはメタ認知の有効性に
関して、メタ認知的モニタリング活動に注目し,メタ認知の
定量化の手法を目的としたものです。

 フラクタルとは、数学者マンデルブロが導入した幾何学の
概念で、図形の部分と全体が自己相似になっているもので、
樹の枝分かれや、山の形、海岸線の形などが挙げられます。
このようなフラクタルな図形を評価するために導入された
のがフラクタル次元だそうです。

 脳波の自己相似性に着目して、脳波のフラクタル次元の
変化からヒトの感性状態の違いの判別するのが「感性
フラクタル次元解析」というそうで、メタ認知の認知状態の
違いの判断が可能となるようです。

 …むつかしい話になりましたが、この感性フラクタル
次元解析を用いた「感性の数値化」を用いて製品化したのが
このシャンプー「サンスター・トニックシャンプー」です。 
 
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 これを開発したのは母校の先生なのですが、私と同じ下宿で
私の部屋の真上の住人だった人です。液晶関係の研究室で、
ほとんど研究室で徹夜されて、下宿でお目に掛かった記憶が
なかったです。大学院を修了後も同じ研究室で助手となって、
1年間は、そのまま下宿に住んでおられました。

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 − 2009年3月10日、日刊工業新聞 −


 私の研究テーマである「センス」では感性が大きな要素
であり、またメタ認知も大切な要因だと考えています。私は、
質問紙調査等の分析や、エスノメソドロジーを用いた、
どちらかと言えば主観に基づいての研究手法なのですが、
感性フラクタル次元解析は、脳波の測定に基づいて客観的な
データに基づいて「感性」を評価するものです。

 直接私の研究に関係するものではありませんが、同じ
下宿の上に住んでおられた先輩にあたる方の研究に
あやかって、参考になることが取り入れたいと思って
います。

posted by student at 06:05| 日記

2009年03月18日

十五の春

 今日は勤務校の合格発表の日でした。

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 午後1時に発表・・・、サブアリーナに歓声が響き渡りました。

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<上の写真をクリックすれば動画が再生>

 早速、合格証の受付の前に列が出来ました。

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 外に出ると、各部やクラブの勧誘のチラシを
配っていました。

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 大きな声でアピールして、青田刈りをしていました。 

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 笑顔と歓声の中に、足早に立ち去る中学生も・・・

  ・・・十五の春の光景でした。



posted by student at 22:47| 日記

2009年03月17日

卒業お祝いの会

 今日は、ゼミの卒業お祝いの会、場所は、神戸・三ノ宮の
北野坂です。 

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 北野坂の通りから東門筋方面に入って、更に狭い路地を
入った処が会場です。なかなか辿り着けず、迷っていると
同じ勤務校の先生が1学年の飲み会に向っているのに
出逢いました。

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 ほんとうに狭い階段を上って・・・

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 店に着いても誰もいませんでした。

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この更に上だそうで、飲み物をオーダーして個室の
会場に・・・



 教育内容・方法開発コースが募集停止して、教職員大学院
が開設されるまでの1年間の橋渡し的存在であり、教職
大学院の先駆けのような存在だった教育実践高度化専攻の
授業実践リーダーコースの修了生です。

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 教科・領域教育学専攻の生活・健康・総合内容系コースの
修了生、県内の高等学校の数学の先生です。

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 そして、1年間の研究生として、技術系の研究室に
おられた大阪の高等学校の工業の先生です。

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 お祝いの会が終わって・・・そのまま帰る予定が、
JR高架下の「ごん太」に吸い込まれてしまいました。
私のお気に入りの店なのですが、随分久し振りでした。
店内が物凄く賑やかなのは、相変わらずでした。

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 2次会の方が、時間も長く、飲んで食べた量も多かった
かもしれません。「ごん太」は鱈腹飲んで食べても、驚く
ほど安い店です。

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[追記]

 飲みすぎたようで、朝食を摂らずに出勤、職場に入る
前に、コンビニで「とろとろ桃のフルーニュ」と
「ミルクプリン・超BIG」を職員室の自分の机で
食べて・・・、補習前にはしっかりと歯を磨きました。
補習が6時間・・・、普通の授業よりも負荷が大きかったです。


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posted by student at 23:57| 日記

2009年03月16日

朝と夕

 今朝の神戸の日の出の時刻が6時8分、自宅近くの
東西のバス通りに出ると、ビルの端から真っ赤な朝日が
見えるようになりました。数日前には、最寄り駅の
JR垂水駅の高架のホームで朝日をまぶしく眺めた
のですが、毎日、朝が早くなって、もう春だなあ〜と
実感しています。

 下の写真は、駅前のバスターミナルから見た朝日、
6時20分頃です。

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 今日は、5時ちょうどに勤務校を出て帰宅したの
ですが、自宅近くで、目に前に夕日が沈もうとして
いるのが見えました。

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 黄砂の影響か、夕焼けの赤が霞むというか濁るような色
に見えました。朝日を見て出勤して、夕日を見て自宅に戻る
春分を目前とした1日でした。
posted by student at 20:07| 日記

2009年03月15日

麦畑 〜稲美町にて

 神戸市の西隣は海岸線沿いには明石市になるのですが、地図を見ると加古郡稲美町が神戸市の西に位置しているように見えます。

 稲が美しい町、そして関西最大の六条大麦の産地でもあり、これからの稲美町は、青々とした麦畑を愉しむことができ、また初夏の眩い日の光を浴びた黄金色に輝く麦畑が続く光景は、息を呑むほど美しく感じることがあります。

 昨日、久し振りに稲美町を通りました。大雨の後の柔らかい春の陽射しを受けて麦畑の緑が映えたので、車を停めて・・・

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 県道沿いの小さな麦畑でしたが、畦道でカメラを構えると、かすかに畑の土の匂いが漂ってきます。普段は神戸のアスファルトで覆われた街の中で暮らしているので、その土の匂いが新鮮に感じました。

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 場所は、神戸の西区から西へ向って加古川・姫路に至る東西の県道65号線と、明石の大久保から北に向う県道148号線と加古川の宗佐から稲美町を経て加古川の平岡に至る県道84号線が入り乱れる加古大池の南です。 

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 車を停めたついでに、この交差点にあるガソリンスタンドで洗車をしました。昨日の雨は、潮風も強くて、車のフロントガラスには塩の結晶が浮いていました。

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 兵庫県下最大のため池、加古大池に立ち寄りました。久し振りに来たのですが、なんだか光景が変わっているように感じました。車を降りて、池の畔を歩いてやっと気付いたのですが、昨日の大雨の故か、池の水位が異常に高くなっていました。小高い丘の近くまで池面がしのび寄っていました。 

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 そしてレンガ風のアーチ橋も、池面が上昇して、その姿が半分以上隠れていました。

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 風はまだ冷たかったですが、午後の加古大池は、柔らかい春の陽に輝いて、ゆったりと時間をしばらく愉しみました。
posted by student at 06:05| 日記

2009年03月14日

兵庫県高校入試

 昨日は兵庫県の公立高等学校の入試でした。

 公立高校の入試の日程は都道府県によって大きな幅があり、兵庫県は、一般入試が3月13日(金)で合格発表が3月18日(水)、神戸市の中学校の卒業式が3月11日(水)で、中学校の卒業式から中1日置いて一般入試という日程です。ちなみに兵庫県の推薦入試と特色入試は2月13日(金)でした。

 都道府県によっては、一般入試と推薦入試、前期と後期という風に呼び名が異なりますが、推薦入試や前期日程で実施日が早いのは、山梨県の1月22日を筆頭に、東京都と神奈川県が1月27日、岩手県と福井県が1月28日、高知県が1月29日、そして宮城県、秋田県が1月30日と続きます。
 一般入試や後期日程では、神奈川県の2月19日を筆頭に、東京都の2月23日、千葉県と埼玉県が2月26日と2月中に実施する都県もありますが、3月4日、5日に実施する道府県(北海道、京都、広島、宮崎etc)と、今週後半の3月10日〜13日に実施する県が多数のようです。ちなみに遅いのは、青森県の3月16日、そして大阪府の3月17日のようです。



 昨日は7時前に勤務校に入りました。あいにくの雨でした。試験監督が1時間と1科目の採点の担当でしたが、採点が2時前から7時頃まで5時間缶詰で・・・疲れました。結局、勤務校を出たのが9時前、雨は降り続いていました。

 職場の先輩と神戸・三ノ宮で途中下車して・・・

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 一杯目は、ほんとうに美味しかったです。

 桜肉の刺身です。魚介類の刺身と違って、美味しく召し上がりました。

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 カツオのたたき、分厚くて歯応えも良く、入試業務の疲れが癒されていくのが実感されました。

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 そしてお刺身の盛り合わせです。

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 窓の外では、雨が激しくなっていました。三ノ宮の北口のビルの居酒屋だったのですが、見下ろすとJR三ノ宮駅があり、その南に神戸新聞のミント神戸のビルが真正面に見えます。東隣にはダイエー三ノ宮店・

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 黒糖焼酎のれんと、芋焼酎の一刻者を頼んで、最後にはお鮨をつまんで・・・気が付くと12時前、結局午前様になってしまいました。

 ・・・入試の長い一日でした。
posted by student at 06:34| 日記

2009年03月11日

日系アメリカ人〜リポートの課題

 連合大学院の集中講義のリポートが日系アメリカ人2世に関してであり、明治期から昭和初期のハワイへの移民を中心に調べました。

 「元年組」という1868年(明治元年)における150名の移民は、徳川幕府と移民ブローカーとの協定で募集された移民であったために明治政府のパスポートを持たない非合法の移民だったそうです。その後、ハワイ王国のカラカウア王が来日し(1881年)、明治政府との間で移民協定が結ばれて1885年から1894年の間に「官約移民」として毎年2000人から5000人が渡航したそうです。

 一昨年、NHKで再放送された連続テレビ小説の「さくら」は、このハワイへの移民を背景にしたストーリーでした。ハワイの日系4世の主人公さくらは、日系2世の祖父と日本から嫁いだ祖母、そして日系3世の父と日本から嫁いだ母という家族構成で、メンタリティーの部分では日系2世に近い部分もあったように思います。ハワイに渡ったさくらの曽祖父は、官約移民の最期か、或いは日米紳士協約以前の民約移民ということになります。

 昨年の秋にドラマ「さくら」の舞台となった飛騨古川と高山を訪れたこともあって、集中講義の内容が身近に感じ、リポートの内容も朝ドラ「さくら」の内容に触れて、感想文のような内容になってしまいました。

 昨年10月に訪れた、飛騨古川の町並みです。
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 そして、主人公さくらが下宿した古川の和ろうそく店、ドラマでは沼田ろうそく店でしたが、そのモデルになった店です。ドラマでは店主の沼田孫作がここに坐ってろうそくを作っていました。

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posted by student at 19:37| 日記

2009年03月10日

PASCAL〜石田晴久さんの訃報

 昨日の訃報・・・元東京大学大型計算機センター長の石田晴久さんが亡くなられたとのこと。新聞等の報道では、インターネットの基礎を築いたり、最初期の段階に日本にUNIXやコンピュータ言語であるC言語を紹介した功績が書かれていました。石田晴久さんが邦訳されたKernighan & Ritchieの「プログラミング言語 C」は、ANSI Cの出現までC言語の規準となった書籍でした。本棚を探したのですが・・・
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Stroustrupの「プログラミング言語C++」、この本を買ったので手放したのか、誰かに譲ったのか手元にはありませんでした。

 私にとって石田晴久さんの名前を聞くと真っ先にPASCALというコンピュータ言語が頭に浮かびます。構造化言語であるPASCALを用いた授業があったのですが、まったくわからず、石田晴久さんが書いた参考書も当時は目にした記憶があります。後から知ったのですが、母校の計算機センターのPASCALの環境は、FORTRANで書かれたコンパイラを用いていたそうで、そのシステムは当時東大計算機センターにおられたの石田晴久さんのアドバイスがあったそうです。幸いその授業は、単位を落とすことなく修得できましたが、コンピュータ言語の授業を受けたのはそれが最後でした。

 その後、COBOLやC言語、Visual Basicを教える立場となりましたが、独学で学んだコンピュータ言語ばかりです。

 今、PASCALというコンピュータ言語の名前を聞くことが稀になってしまいましたが、石田晴久さんの訃報を目にして、思い出したことを書き綴ってみました。
 
posted by student at 19:23| 日記

2009年03月09日

新しい学習指導要領

 本日、新しい学習指導要領が公示されました。文部科学省のサイトにまだアップされていないので、昨年12月23日に公表された改定案しか手元にありませんが、報道によればパブリックコメントに基く修正はほとんどなかったとのことです。

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 修得単位74単位は現行通りで、国語、数学、外国語に共通必履修科目が設定されました。外国語に関しては、授業を実際のコミュニケーションの場とするために英語で授業を行なうことが基本とされたことが新聞等で大きく取り上げられています。

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(これは現行の高等学校学習指導要領です。)

 工業に関しては「技術者としての倫理感」と「伝統技術」という文言が入ってきたことが教科としての根幹に関わる部分かもしれません。表象的には新しい科目として「環境工学基礎」が新設され、「マルチメディア応用」が「コンピュータシステム技術」と名称変更されたことぐらいでしょうか。

 本年度、私の授業においてはパワーポイントを使ったり、図や写真を使ってvisual(視覚)に訴えて生徒の理解の糸口を掴もうかとしましたが、でも断片的な興味を惹くことはできても、体系としての授業内容の学習意欲へと昇華することになかなか繋がらず、もどかしさを感じることが多かったです。

 高等学校だけではないですが、新しい学習指導要領において「言語活動の充実」というのが各教科を貫く重要な改善の視点とされています。私自身の研究テーマである「センス」には直感的な側面もありますが、プロセスとしてのストーリー性の側面も大きいのではないかと考えています。この新しい学習指導要領における「言語活動」が、「センス」の1つの側面であるプロセスやストーリー性を顕すことばとも捉えることができるように思います。

 10年ほど前に出版されて話題になった本ですが、国語学の大野晋さんの「日本語練習帳」です。

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 この中で逸話として紹介されているのですが、大野さんは、いわゆる漢文を面白く読んで人間を見る眼、人生を見る眼を漢文から養った世代だそうです。大野さんの約10年先輩となる先生は、大野さんが読めない古い万葉集の注解を辞書なしでスラスラと読めるそうです。その10年先輩の先生が読めない江戸時代の水墨画の賛の漢文を、更に約10年先輩の先生はスラスラと読めるとのこと。大野さんは、このことより、10年ごとに漢字や漢文の能力が落ちていたと書いています。

 文部科学省が、新しい学習指導要領の改善事項として「言語活動の充実」を挙げていますが、文部科学省が「言語活動の充実」という文言で言い表した内容が具体的にどのようなものなのか、公開されているいろいろな資料に目を通したのですが、まだ私にはイメージできないままです。
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2009年03月07日

哲学の会

 神戸サテライトの教育哲学の講義を受講したご縁の「哲学の会」が昨晩、神戸の三ノ宮の生田神社前の「金魚hanare」で集まりました。ここは沖縄料理の店です

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 店の真ん中には、金魚が泳ぐ池があります。 

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 予約していたので、離れの部屋のような個室でした。 

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 海ぶどうのサラダ・・・

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 じーまみ豆富・・・
 
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 そして紅芋の天ぷら・・・
 
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 これ以外にも軟骨ソーキの柔らか煮、沖縄コロッケ等々
沖縄の料理を味わいました。
 
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 久米仙、泡盛です。

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ミミガー、私の大好物です。 

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 そしてゴーヤちゃんぷる、なかなか好評でした。

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 沖縄の料理を味わいながら、教育哲学の観点から熱く語っていると、時の経つのも忘れるほどでした。週末の金曜ということで2時間半のリミットがあったのですが、美味しいお酒をいただきながら沖縄料理を味わって、ご妙齢の女子学生との教育哲学の熱い話に夢中になって、あっという間にピリオドになってしまいました。

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 哲学の会としては、せっかく盛り上がったので・・・2次会で教育哲学の熱い語りを続けることにしました。

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 でも、カラオケに入ってしまって、結局、歌ってばかりでした。

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 熱く歌い続けていると、いつのまにか11時半を過ぎてしまっていました。

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 カラオケは学割で安くなったのですが、ご妙齢の女子学生がカウンターで「お願い♪」をすると、飲み放題の上に有料の食べ物も結構頼んだのですが、信じられないような割引をしてくれました。美人は得だなあ〜と実感しました。

 大阪から駆けつけた方は、結局、大阪駅でストップ。そこで家族のお迎えを待って、帰宅したのが2時半とのことでした。

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2009年03月04日

教育工学委員会

 今日は勤務校の期末試験最終日ですが、教育工学委員会に
出席のために直行直帰の出張で尼崎まで・・・

 JR尼崎駅に降り立つのは久し振りです。この駅は、
JR神戸線、JR東西線、JR宝塚線が交差する駅で、
新快速の停車駅です。駅構内の電光掲示板は各ホームに
発着する電車がめまぐるしく入れ替わります。

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 駅の北口には、近松門左衛門の人形浄瑠璃・梅川の像が
あります。ここ尼崎は近松ゆかりの地です。

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 今日の会場校はは南口から徒歩10分も掛からない処に
あります。

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 今日はOMRシステムとe-learningがテーマです。

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 OMRシステムは、マークカードリーダーの会社と、
シフトウエアの会社からの説明がありました。以前、同僚の
先生が定期試験の解答をマークカードに回答させて、マーク
カードリーダに読み込ませていましたが、その当時は
エラーが多くて苦労されていました。今日紹介された
システムは、かなり認識率が高いようです。

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 午後からは、e-learningのシステム。こちらも開発
メーカの神戸の会社の方が説明して実演がありました。
その会社のサーバにあるe-learningのシステムの体験
ができました。

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 会場校は古い校舎で、宿直室という名前の部屋が
ありました。今も宿直があるのか・・・訊けばよかったです。 

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2009年03月01日

連合大学院の集中講義

 金曜日は午前に期末試験の試験監督をして午後からは休暇をとって連合大学院の集中講義、金曜の午後から日曜の午前までの2泊3日の宿泊集中講義でした。

 神戸市北区の藤原台にある富士ゼロックスの研修所・スペースアルファ神戸です。

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 昨年8月に続いて2度目の集中講義ですが、今回はレクチャーというよりも演習や討議、研究発表がメインです。幼小中高の現職教員も多いのですが、すでに高等教育機関のプロの研究者である大学、短大、高専の教員も少なくなく、また学校管理職や指導主事もいます。留学生のかたもおられて、かなりバラエティーに富んだメンバーです。

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 この部屋で2泊です。広くはありませんが、LANのコンセントもあり、ノートパソコンを持ち込んで、木曜の午後に発送準備をした質問紙調査に関するサイトのアップを初日の金曜の夜に作業しました。

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 集中講義の部屋は、昨年8月と同じ部屋でした。

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 初日・金曜の午後は「実践研究課題演習T」で、研究課題の探求をテーマに半分はレクチャー形式で、その後はグループ討議をして、各グループの討議内容を発表しました。

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認知心理学をご専門とされておられる先生で、問題意識の部分で共感することが多く、私の研究に関していろいろヒントをいただいきました。



食堂では、小さなお雛さまが飾っていました。

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 夜はディスカッション、どちらかと言えばフリートークに近かったです。2日目の夜は、同期の芸術系の方が主宰されている研究会のホームページの作成を頼まれて、この集中講義でお会いして具体的な内容を聞いたので、早速そのホームページを作成しました。今月中には完成予定です。
http://art.citykobe.jp/



 2日目の午前は、英文学がご専門の先生が、移民、マイノリティー、難民の問題を取り上げながらアイデンティティーの問題をテーマとした授業でした。

 2日目の午後からは「実践研究課題演習T」で、大学院GPの研究発表会、この1年間研究を続けた「学校評価」と「教育におけるコミュニケーション」、「学力問題」そして「学校における連携」の4つのテーマです。

 担当の先生もおっしゃておられましたが、発表後の質疑応答が、研究発表の質疑応答というよりも、質問と言いながら延々と自分の意見を述べたり意見と質問がごちゃ混ぜになっていたり・・・とにかく延々と語るタイプの質問が少なくなかったです。研究内容の討議というよりも、体験談のような感じで、とにかく(関西風に言えば)「言いたがり」が多くて、一人当たりの発言のことばが多く、発表や質疑応答の時間が長かったなあ〜と感じました。
posted by student at 20:43| 日記