2008年11月14日

enlightenment

enlightenment・・・、そのまま日本語に直訳すれば
「照明」という言葉がピッタリかもしれません。
しかし仏教用語としての「照明」は"enlightenment"
そのものですが、一般に使われれている照明という
言葉は"lighting"です。私が所属している照明学会は、
"illuminating engineering"という言葉を使って
いました。

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 今日の教育哲学の授業では、啓蒙をキーワードにして
近代教育のパラドクスがテーマでした。

 カントは、短い「啓蒙とか何か」の中で、“人が未成熟の
状態から抜け出すことである”と言い、「理性の公共的使用」
という言葉を用いて“社会全体に啓蒙がもたらされる”ことを
述べていますが、その啓蒙と、文明(合理化)が微妙に
絡み合い、まぎれや混合によって、enlightenmentの光が
文明へと掏り替えられたのが、まさに近代教育のパラドックス
ではないかと、授業を聞きながら感じました。

 啓蒙専制君主と言われているフリードリヒ2世の話を
される中で、先生が、J.S.バッハの「音楽の捧げもの」は
このフリードリヒ2世の為に書かれたという話をされました。
調べると、フリードリヒ2世がバッハの即興演奏の為に
与えたテーマをもとにして、バッハが「音楽の捧げもの」
が出来たそうです。今、リヒターの指揮するCDを聴いて
います。

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学生からの質問に応える中で、精密コードと制限コード
の話が出てきたのですが、私は社会学の文脈の中でしか
捉えていなかったので、私の研究にとって大きなヒントを
いただいたような気がします。

ソシュールのランガージュとラングそしてパロールについて
一度じっくり勉強したいと思いながら、そのままになって
います。精密コードや制限コードとは似て非なるものなのか、
それともアナロジーがあるのかはわかりませんが・・・。



 授業が終わって、サテライトのあるビルの中の「菊兆」へ
行きました。勤務校の近くには「吉兆」がありますが、
そこはランチでさえ高くて近寄りがたいですが、音が似ている
こちらの「菊兆」は大丈夫です。

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居酒屋風の店構えと違って、店内はお洒落な雰囲気でした。

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カウンター席からは、真正面に港の夜景が愉しめます。

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 窓辺にあるのは、焼酎の甕(かめ)と梅酒や焼酎のボトル
です。この店は梅酒の品揃えが豊富でした。まずは、無料券の
ビールから・・・

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posted by student at 23:29| 日記